期間工は福利厚生が非常に手厚いことで知られています。
社会保険や厚生年金への加入に加えて、多くの自動車メーカーでは特別手当の給付制度も準備されています。
では、特別手当の具体的な内容や支給額などを確認してみましょう。
期間工の特別手当の種類
トヨタ自動車の例
契約更新時に支給されるのが一般的な「特別手当」
トヨタ自動車を始めとして、期間工の継続就業を促すために採用しているのが「特別手当」です。
これは「満了慰労金」とは別に、3カ月もしくは6カ月の契約が満了して、そのまま継続雇用となった時に支給される手当のことです。
トヨタ自動車では毎回の更新ごとにおよそ10万円が支給されます。(2018年8月時点の情報です)
わたしが働いていたトヨタでは、契約を更新した翌月に給与と合わせて振込が行われていました。
ただし、メーカーによっては特別手当を積み立て型にしており、退職時に満了慰労金と合わせて一括振込をするというシステムを採用しています。
ですから、「契約更新ごとに特別手当をきちんと振り込んでほしい」という人は、事前にメーカーの採用ページなどを見て、振込のタイミングを確認しておくとよいでしょう。
「特別手当」と呼ばれていても目的が異なる場合があります。
メーカーによっては、契約更新に対する手当ではなく、交通費補助や食費補助などを目的とした「特別手当」を設定しているのです。
ですから、求人情報を見る時には「何に対する手当なのか」をチェックするようにしましょう。
特別手当はメーカーによってかなり差がある
契約更新に伴う特別手当の額は、メーカーによってかなりの差があります。
先述のとおり、トヨタ自動車はおよそ10万円と規定されており、これはかなりの高水準です。
一方、マツダの場合は一律3万円となっているため、単純にこの点だけを比較するとかなり損しているように感じる人もいることでしょう。
車内の電装品メーカーではそもそも特別手当を設定していない、というケースもあります。ですから、期間工の求人へ応募をする前に、給与体系や福利厚生を徹底的に比較しておくことがとても大切なのです。