期間従業員ってどんな仕事？その特徴とは

期間従業員とは期間工ともいいます。

労働者の就業形態には「正社員」「契約社員」「パート・アルバイト」「派遣社員」などさまざまなものがあります。とはいえ、これらのいずれにも属していないのが「期間工」という就業形態です。

では、期間工とは何かという点について調査してみましょう。

期間工（期間従業員）とは

メーカーと直接雇用関係にある有期労働者のことです。

「期間工」の正式名称は「期間労働者」であり、有期の契約に基づいて就業する労働者を指して用いられています。

契約期間が満了すると、その都度メーカーと労働者双方の同意に基づいて契約更新が行われます。

ですから、契約のシステムそのものはパート就業者と似ていると言えるでしょう。

とはいえ、期間工という表現は主に、自動車メーカーや精密機械メーカーの工場で就業している期間労働者を指す、かなり限定的なものであるということを覚えておきましょう。

期間工は「幾つもの特別な手当が給付される」という特徴があります。

例えば、初めて期間工として働く人に対して給付される「入社祝い金」、契約を更新するごとに給付される「特別手当」、契約が満了して離職する際に給付される「満了慰労金」などがあります。

このほかに、期間工としての経験を持つ人が再就業する場合に「経験者手当」を給付しているメーカーもあります。こうした手厚いサポートシステムが準備されているのは期間工ならではと言えるでしょう。

期間工の主な特徴として、「寮から仕事場へ向かう」という点も挙げられます。

期間工として就業している期間は、ほとんどの人が会社によって準備された寮で生活しており、会社のバスで仕事場へ向かいます。

会社が保有している社宅が寮になっていることもあれば、1Kもしくは1Rのアパートを一括で借り上げて寮としているケースもあります。

寮費および光熱費は基本的に無料です。

食費に関しては、完全無料で食堂を運営しているメーカーもあれば、格安料金で提供している会社もあります。洗濯用の施設なども準備されているので、生活することのストレスは非常に少ないと言えるでしょう。